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鈴木武蔵「北海道ともに世界へ」、ベルギーで羽ばたく

20・08・21
FIFAランキング1位ベルギー王国

  鈴木武蔵が選んだ道に世界の香り―

 北海道コンサドーレ札幌のFW鈴木武蔵選手(26=ジャマイカ出身)は8月19日完全移籍で2年目のチーム、コンサドーレを離れ、西欧の国・ベルギーの最高のリーグ所属のベールスホットVAに入団することを明らかにした。現地・アントワープからのオンラインで記者会見し、「チームでまずレギュラーを取り、リーグで一番点を取る存在になる」と語った。

 ベルギーのトップリーグは16チームで、武蔵の所属するベールスホットVAは、今季2部クラスからトップリーグに上がったばかりで、連勝を続けているという。元札幌の三好康児選手(23=ロイヤル・アントワープ、神奈川県出身)は、昨年11月にけがをして、まだ復帰してない―と言い、「鈴木さんとは連絡を取り合っている」と言う。

 三好の給与はスポーツ紙、サッカー専門誌等では『130万ユーロ〈円建てで1億6千250万円〉』。話題の久保建英は『250万ユーロ』、最高は中島翔哉の『300万ユーロ』。まずは武蔵には『メンバー入りを楽しみに』朗報を待ちたい。

 鈴木武蔵には「北海道ともに世界へ」のスローガンの立役者になってほしい。中央アメリカのジャマイカ育ち。まだアメリカのサッカーが見向きもされなかったころ、ジャマイカの人口は2百60万ほど。サッカーをするために日本へ渡った。群馬県の桐生第一高からプロの道を選びアルビレックス新潟を振り出しに水戸、松本、長崎のJ1、J2、J3(Jリーグ・U−22選抜)までを渡り歩き2019年、札幌へ。さらに飛翔したのがヨーロッパ。

 知っているかどうかは分からない。ベルギー王国は1千数百万の日本の十分の一ほどの国。国旗を見るとドイツの横縞を縦にしたような国旗。深いわけがありそう。物の書物によると何度かの戦争でオーストリアから分かれて現在の地に「王国」を開いたという。使用語もオランダ、フランス、ドイツ語。共有の精神が「王国」を作っているのかもしれない。それにしてもFIFAのランキングが2020年7月度で1位。2018W杯ロシア大会でサッカーは3位になっている。面白い国かもしれない。
池田淳