北海道コンサドーレ札幌ピックアップ情報

一覧に戻る

コンサドーレ+αで延べ20時間

20・01・13
 上写真/恒例の「必勝祈願」を行う北海道コンサドーレ札幌の関係者。1月11日、北海道神宮、Photo・Jun


必勝祈願・キックオフ2020・新ユニホーム

 北海道コンサドーレ札幌の今季の幕開けセレモニーが10日、11日にかけて札幌市内で行われた。10日は新加入選手の記者会見(既報=別掲)。11日は北海道神宮での「必勝祈願」。午前8時30分から、ペトロビッチ監督、スタッフ・選手と(株)コンサドーレ野々村芳和代表取締役社長CEOらとスポンサーが出席。午後からは待望のファン・サポーターの交流会「キックオフ2020」で最高潮。新ユニホームの披露や選手との交流会、監督、選手の「今季の抱負」などなど。横目で全国高校選手権の準決勝を賞味した。夜は北海道で選手らの指導に当たっている先生たちの集いに顔を出して「箱根駅伝」の裏話も。筆者とカメラマンが手分けして、募った「延べ20時間」を味わってもらいたい。      


■恒例!早朝の必勝祈願
 11日午前8時過ぎ、札幌市中央区の北海道神宮に赤黒のコンサドーレ色に彩られたチーム専用の大型バスが入ってきた。神社社務所には、報道関係者が詰めかけている。神殿に入場。拝殿に向かって左側がペトロビッチ監督らと選手たち。右に野々村芳和社長、石水勲石屋製菓(株)代表取締役会長、運営会社(スポンサー)の取締役・石水創石屋製菓(株)社長らが通路を挟んで座る。

 恒例の神事は、お払いから=上写真、玉串奉奠、祝詞のあと、剣舞が披露され選手らが背筋を伸ばして注目した(残念ながら撮影不可)。最後に社主から「一丸となって成績を上げるように〜」と伝えられた。


■きたえーるに3千8百人
 選手らとファンの交流を図る「キックオフ2020」のイベントが11日午後2時から豊平区の「北海きたえーる」で行われた。会場には抽選に当たった3千8百人の観客が詰めかけた。コンサドーレは、J1リーグに昇格して4年目。現ヘッドコーチの四方田修平氏が2015年途中から率い16年にJ2優勝、17年にJ1残留。通算3度の経験の後で、ペトロビッチ監督を18年に招へい、J1での連続残留を果たした。さらに2019年はルヴァンカップ準優勝の快挙をやってのけた。決勝は川崎フロンターレと対戦、PK戦で一時リードしての敗退で悔やまれる。

 イベントでコメントした愛称ミシャ監督は、18年4位、19年10位の成績を踏まえて「2年間でチーム造りの土台が見えてきた。内容と結果を出して、サポートしてくれるみなさんにお応えしたい。このチームを信じて、応援して欲しい。必ずや躍進する力を見せます」などと観客に力強く誓っていた。

 また、野々村社長は「去年たどり着けなかったところまでたどり着き、その先を見られるようにしたい(去年の目途はACL出場権)。ともに支え合いながら、楽しいシーズンにしたいですね」と言い、喝さいを浴びた。


 上写真/おなじみの赤黒と白のユニホームに加えて濃紺のユニホームも加わった。左からGKク・ソンユン(25番)、MF深井(8番)、チャナティップ(18番)、DF福森(5番)。1月11日、北海きたえーる、撮影・石井一弘


■ダークブルーは北海道の海の色
 札幌の新しいユニホームが「キックオフ」の会場で披露された。今までの赤黒(ホーム)と白(アウエー)のユニホームに濃紺のアウエー用が加わった。GKは緑と黄色にフィールドプレーヤーと同じく濃紺も加わった。ホーム用の赤が少し太くなり、紺色は、北海道の深い海の色をイメージしており、アウエー用の2種類は、相手チームによって使い分ける。

 今季も公式スポンサーのフェニックスが、同社のブランド・Kappaが提供者。デザインは右腕にそれぞれ「HOKKAIDO」の文字が入り、胸は公式スポンサーの石屋製菓の「ISIYA」。背面は「あいプラン」。裾は「ダイアモンドヘッド」。鎖骨部分は「トーホーリゾート」。左腕は「サッポロクラシック」。練習着などには、北海道新聞社、日本航空、トーホーリゾート、札幌ドームがこれまで通り入る。


■選手の背番号も発表
 すでに26人の選手発表は1月6日に発表になったが、全て昨季と同じ。ミシャの「用意は整ったと、3年目にふさわしい決断」。新加入のMF金子(日大)が30番、MF高嶺(筑波大)31番、DF田中(大体大)は32番だ。


■決勝は青森山田と静岡学園
 コンサドーレの「キックオフ2020」をカメラマンに任せて、全国高校選手権大会を見た。テレビで4時間も高校サッカーを中継するのは最近では異例。決勝(13日)に進出するチームは、準決勝で対戦する青森山田と帝京長岡(新潟)の勝者。一方は静岡学園と矢板中央(栃木)。確かにいずれも細かいパスでポゼションが長い。ミシャの真似をして「攻撃的サッカー」。高校の教育現場では、サッカーをここまで研究しているか―。監督の顔を見ると、教頭・校長クラスの顔立ちと、若手のバリバリ。

 準決勝の結果は青森山田2−1帝京長岡、静岡学園1−0矢板中央で、こちらは90+の終盤でPKを得た1得点。13日の決勝戦は青森山田が2−1でリードし前半終了。後半は静岡学園が2点追加して逆転。静岡学園が劇的な3−2のスコアで24年ぶり2度目の全国優勝を果たした。


■番外は筑波大OB会から
 1月11日午後6時から、札幌市内のホテルで、「北海道茗友会新年交礼会」が開かれた。大半が筑波大出の中・高校の教師だが、コンサドーレの四方田修平ヘッドコーチ、沖田優コーチらと新加人の高嶺朋樹選手らもこのグループ。一番聞いてみたかったのが、サッカーの事だったが、今年の「箱根駅伝」に筑波大が26年振りで出たこと。「北海道からも応援団が行ったそうな」にびっくり。サッカーの方は、ミシャ監督に、いつの日か「JAPAN監督」。「指導力は抜群」。「面白いね」。

 飛び込みは「来年から審判アセッサリーが廃止になる」。なぜ「VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)」の導入。北海道教育大岩見沢校の越山賢一教授がサッカー部の監督を辞める話が出ていたが、本当か? などなどコンサドーレが「強い?」の伝達は、各方面で話題を呼んでいる。どうも内輪の話は、書きにくいが、北海道新聞に出たものについては実名を書かしてもらった。いつ果てるとも、午後10時過ぎまで。最後は円陣を組んで「宣揚歌」=写真。

 1月11日サッカーの「イレブンの日」は、足掛け20時間の取材活動と出稿タイムになりました。

 上写真/「北海道茗友会」メンバーが最後は円陣を組んで「宣揚歌」を歌って散会。1月11日、札幌市内のホテルで。Photo・Jun
池田淳