北海道コンサドーレ札幌ピックアップ情報
一覧に戻るJ1第17節(7月22日)、決定機を生かせず磐田とスコアレスドロー
18・07・26
北海道コンサドーレ札幌は7月22日にホームの札幌厚別公園競技場でジュビロ磐田と対戦。試合は札幌がPKを獲得しながらも仕留められず、磐田もGKとの1対1があるなど互いにチャンスもあったがスコアレスドロー。勝ち点1を分け合う形となった。
中3日で、全国的には猛暑が続いているが、ホーム厚別では約18℃と比較的涼しいコンディションの中、試合は行われた。札幌が5位、磐田が7位に現在つけているため、上位争い生き残りをかけて好ゲームが期待された。
試合は開始から、磐田が出足鋭くアプローチを仕掛け、ボールを保持する展開となる。しかし、ホームの札幌が徐々に盛り返し、先にビッグチャンスを迎える。
前半32分、敵陣右サイド深くでボールを受けた札幌MF駒井がドリブルで果敢に仕掛ける。切れのあるカットインでDFをかわし左足でクロスを入れるとカバーにきていた磐田MF田口の手に当たり、ハンドの判定で札幌がPK獲得。キッカーのFWジェイは、左足インフロントでゴール左隅に低いシュートで狙うも磐田GKカミンスキーが右手一本で止めるビッグセーブ。札幌が絶好のチャンスを逃すと、そのまま得点は動かず後半へ。
後半に入り先に仕掛けたのは札幌。後半8分、MF三好が右サイドタッチライン際をドリブルで駆け上がる。三好はボールを左足に持ち替えるとワンステップでペナルティーエリアライン上にいたフリーのジェイへ浮いたスルーパスを送る。するとMFチャナティップもペナルティーエリア内に走り込んでおり、余裕を持ってジェイはワンタッチでの横パスを選択。しかし、これがズレてシュートまでは持ち込めず。ジェイはPKストップにもあい、精彩を欠いた印象だった。
磐田の攻撃は後半12分、センターサークル手前でセカンドボールをMF宮崎がワンタッチのヘディングで前線へ浮き球を送る。ボールを拾ったFW川又はDFを背負った状態でボールをキープし、上がってきた宮崎にトリッキーなヒールパス。これがドンピシャのタイミングで渡りペナルティーエリア内、札幌GKク・ソンユンと1対1に。宮崎は狙いすまして右足でシュートを打つもクが右足に当てるファインセーブで回避した。
ホームで勝利を狙う札幌は最後まで攻撃的な姿勢を見せる。後半36分、途中出場のFW都倉がペナルティーエリア手前で右サイドをオーバーラップしてきた駒井へパス。駒井は中央へグラウンダーのクロスを入れると、磐田DFはクリアしきれずゴール前で混戦になる。
ボールを拾った都倉はバランスを崩しながらドリブルシュートを左足で放つも、磐田DFが懸命に体に当て守る。さらに札幌の攻撃は続き、こぼれ球から右サイドの駒井へパス。駒井は縦へ仕掛けゴールラインぎりぎりのところからスライディングでマイナスに折り返す。これをキープしたチャナティップがすぐ後ろにフリーでいた三好へパス。三好は思い切り右足を振り抜いたが、磐田GKカミンスキーが倒れ込みながらがっちりとセーブ。波状攻撃も実らなかった。
試合は両チーム共にチャンスはあったものの、得点までは結びつかずに0−0のままタイムアップ。札幌は勝ち点1を追加し勝ち点27で4位につけている。
次節札幌は7月28日にアウエーのパロマ瑞穂スタジアムで最下位の名古屋グランパス(勝ち点10)と対戦する。
(写真はいずれも7月22日、札幌厚別公園競技場、撮影・石井一弘)
中3日で、全国的には猛暑が続いているが、ホーム厚別では約18℃と比較的涼しいコンディションの中、試合は行われた。札幌が5位、磐田が7位に現在つけているため、上位争い生き残りをかけて好ゲームが期待された。
試合は開始から、磐田が出足鋭くアプローチを仕掛け、ボールを保持する展開となる。しかし、ホームの札幌が徐々に盛り返し、先にビッグチャンスを迎える。
前半32分、敵陣右サイド深くでボールを受けた札幌MF駒井がドリブルで果敢に仕掛ける。切れのあるカットインでDFをかわし左足でクロスを入れるとカバーにきていた磐田MF田口の手に当たり、ハンドの判定で札幌がPK獲得。キッカーのFWジェイは、左足インフロントでゴール左隅に低いシュートで狙うも磐田GKカミンスキーが右手一本で止めるビッグセーブ。札幌が絶好のチャンスを逃すと、そのまま得点は動かず後半へ。
後半に入り先に仕掛けたのは札幌。後半8分、MF三好が右サイドタッチライン際をドリブルで駆け上がる。三好はボールを左足に持ち替えるとワンステップでペナルティーエリアライン上にいたフリーのジェイへ浮いたスルーパスを送る。するとMFチャナティップもペナルティーエリア内に走り込んでおり、余裕を持ってジェイはワンタッチでの横パスを選択。しかし、これがズレてシュートまでは持ち込めず。ジェイはPKストップにもあい、精彩を欠いた印象だった。
磐田の攻撃は後半12分、センターサークル手前でセカンドボールをMF宮崎がワンタッチのヘディングで前線へ浮き球を送る。ボールを拾ったFW川又はDFを背負った状態でボールをキープし、上がってきた宮崎にトリッキーなヒールパス。これがドンピシャのタイミングで渡りペナルティーエリア内、札幌GKク・ソンユンと1対1に。宮崎は狙いすまして右足でシュートを打つもクが右足に当てるファインセーブで回避した。
ホームで勝利を狙う札幌は最後まで攻撃的な姿勢を見せる。後半36分、途中出場のFW都倉がペナルティーエリア手前で右サイドをオーバーラップしてきた駒井へパス。駒井は中央へグラウンダーのクロスを入れると、磐田DFはクリアしきれずゴール前で混戦になる。
ボールを拾った都倉はバランスを崩しながらドリブルシュートを左足で放つも、磐田DFが懸命に体に当て守る。さらに札幌の攻撃は続き、こぼれ球から右サイドの駒井へパス。駒井は縦へ仕掛けゴールラインぎりぎりのところからスライディングでマイナスに折り返す。これをキープしたチャナティップがすぐ後ろにフリーでいた三好へパス。三好は思い切り右足を振り抜いたが、磐田GKカミンスキーが倒れ込みながらがっちりとセーブ。波状攻撃も実らなかった。
試合は両チーム共にチャンスはあったものの、得点までは結びつかずに0−0のままタイムアップ。札幌は勝ち点1を追加し勝ち点27で4位につけている。
次節札幌は7月28日にアウエーのパロマ瑞穂スタジアムで最下位の名古屋グランパス(勝ち点10)と対戦する。
(写真はいずれも7月22日、札幌厚別公園競技場、撮影・石井一弘)
上写真/前半12分、札幌と磐田の熱戦の上空はきれいな夕焼けが広がっていた
上写真/前半30分、札幌右CKからの攻撃は、磐田GKカミンスキー(21番)にパンチングでクリアされる。右端FWジェイ、左端MF深井
上写真/前半33分、札幌はMF駒井の右からのクロスが、磐田DF田口の手に当たってPKを獲得。FWジェイが左隅を狙って蹴ったが、GKカミンスキーに止められる
上写真/後半21分、磐田右CKからDF大井(3番)のヘディングシュートを札幌GKク・ソンユン(25番)が右手を伸ばしてはじき、CKに逃げる
上写真/後半追加タイム3分、ボールをキープする磐田FW大久保(22番)を札幌DF石川(右)と福森(左)が挟むように封じる。大久保は川崎から移籍して後半18分から初出場した
上写真/後半追加タイム4分、札幌MFチャナティップ(18番)は、途中出場した磐田MF山本(右)にユニホームを引っ張られながらも振り切って突進する、左MF山田(19番)
上写真/後半追加タイム5分、右サイドを駆け上がった札幌MF三好(41番)は左サイドにパスを出すと、途中出場したMF白井(19番)がすり抜けるようにゴール前に猛ダッシュ
上写真/後半追加タイム5分、札幌の猛攻でDF福森からの折り返しを狙って、MF白井がスライディングするがわずかに届かず、ボールがタッチラインを越えたところで、試合終了の笛。左端磐田のGKカミンスキー(21番)、右端MFチャナティップ
上:左側写真/後半38分、大声で選手を鼓舞する札幌のペトロビッチ監督
上:右側写真/前半38分、審判の判定に大声で副審にアピールする磐田の名波浩監督
■北海道コンサドーレ札幌のペドロビッチ監督のコメント
「0−0でしたが、残念な気持ちの0−0です。がっかりしているのは頑張ってくれた選手たち、応援してくれたサポーターに勝利を捧げられなかったからです。立ち上がりからホームゲームをモノにするという気持ちで選手たちは相手ゴールに迫っていたと思います。私は札幌の監督ですので、客観的かどうかはわかりませんが、今日の選手たちは運動量や攻撃の形、勝利への意欲が素晴らしかったと思っています。私自身、ポジティブに捉えているのは、相手が川崎Fだろうと磐田だろうと、どのチームを相手にも『勝つんだ』という気持ちでプレーしている。選手は誰も引き分けに満足していない。そこがポジティブに感じているところです。
今日のゲームで足りなかったのは得点だけだったと思います。ただ、それができずに試合をモノにできなかったということは、まだまだ学ぶべき部分が多かったからだと思っています。今、われわれはリーグで面白い存在になっているとは思いますが、そうした存在からポイントを稼げる存在へと変わっていくために必要なものを今日の試合は教えてくれたと思っています」
■ジュビロ磐田の名波浩監督のコメント
「対戦相手の人数が多く感じる試合でしたが、その中、粘り強く第9節以来の無失点だったので、そこは良かったかなと。PKストップや後半の風がわれわれのペースにしてくれたと思います。ただ、押し込まれる時間も多かったと思いますし、90分間、自分たちをコントロールできなければ、まだまだ上位にはいけないと思っています」
上:右側写真/前半38分、審判の判定に大声で副審にアピールする磐田の名波浩監督
■北海道コンサドーレ札幌のペドロビッチ監督のコメント
「0−0でしたが、残念な気持ちの0−0です。がっかりしているのは頑張ってくれた選手たち、応援してくれたサポーターに勝利を捧げられなかったからです。立ち上がりからホームゲームをモノにするという気持ちで選手たちは相手ゴールに迫っていたと思います。私は札幌の監督ですので、客観的かどうかはわかりませんが、今日の選手たちは運動量や攻撃の形、勝利への意欲が素晴らしかったと思っています。私自身、ポジティブに捉えているのは、相手が川崎Fだろうと磐田だろうと、どのチームを相手にも『勝つんだ』という気持ちでプレーしている。選手は誰も引き分けに満足していない。そこがポジティブに感じているところです。
今日のゲームで足りなかったのは得点だけだったと思います。ただ、それができずに試合をモノにできなかったということは、まだまだ学ぶべき部分が多かったからだと思っています。今、われわれはリーグで面白い存在になっているとは思いますが、そうした存在からポイントを稼げる存在へと変わっていくために必要なものを今日の試合は教えてくれたと思っています」
■ジュビロ磐田の名波浩監督のコメント
「対戦相手の人数が多く感じる試合でしたが、その中、粘り強く第9節以来の無失点だったので、そこは良かったかなと。PKストップや後半の風がわれわれのペースにしてくれたと思います。ただ、押し込まれる時間も多かったと思いますし、90分間、自分たちをコントロールできなければ、まだまだ上位にはいけないと思っています」
編集部 写真はいずれも石井一弘撮影