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J1第12節(5月2日)、アウエーで鳥栖に逆転勝利。不敗記録も9に

18・05・04
 5月2日、北海道コンサドーレ札幌はアウエーのベストアメニティスタジアムで17位(勝ち点8)のサガン鳥栖と対戦。前半、ホームの鳥栖にゲームの主導権を握られていた札幌は、GKク・ソンユンのファインセーブなどもありスコアレス。後半に入っても鳥栖の勢いに押され先制点を許すが、途中交代で入ったFWジュリーニョの2ゴールで逆転勝ちをおさめた札幌。これで不敗記録を9に伸ばし、6勝4分け2敗、勝ち点22とし、順位を3位に浮上させた。

 札幌は連戦も考慮し、前節の仙台戦からスターティングメンバー4人を変更。チーム得点王のFW都倉やタイ代表MFチャナティップなど疲労の見える選手を温存し、フレッシュな人選でこの試合に臨んだ。

 試合は、鳥栖が両サイドの選手も下がった、5バック気味の布陣となったこともあり、札幌は相手守備陣の穴を見つけることが出来ず、思うような攻撃につながらない。ホームの鳥栖にとっては狙い通りの展開で、札幌のパスミスを誘い、素早いカウンターを仕掛けてくる。

 前半11分には、鳥栖DF藤田が右サイドをドリブルで持ち込み、ペナルティエリア付近で中央にカットイン。左足でミドルシュートを放つが、GKクがセーブ。さらに前半35分には左サイドの鳥栖DF吉田にボールが渡ると、中央へ正確なクロス。これを鳥栖FW小野に頭で合わせられるが、ここもGKクの驚異的な反応で防いだ。

 札幌は前半19分に、先発していたFW内村の負傷で、MF兵藤が緊急出場するなど悪い時間帯が続く。それでも惜しいチャンスは前半37分、ゴール前で直接フリーキックのチャンス。蹴るのはDF福森。得意の左足から放たれたボールは大きく曲がって落ちながらゴールに向かっていくも、ここはクロスバー直撃。さらにこぼれ球に反応したMF兵藤のシュートも枠をわずかに外し、前半最大のチャンスを決めきれず試合を0−0で折り返す。

 後半もホームの大声援を受ける鳥栖が攻勢を仕掛ける。すると後半6分、我慢を続けていた札幌守備陣の一瞬を突き、鳥栖が先手を打つ。

 札幌が自陣深くパスをつなごうとしたところへ、鳥栖が連動してプレスをかけ、プレッシャーに慌てた福森からDF石川へのパスがずれる。このボールに鳥栖FW小野が詰めると、ペナルティエリア内に走りこんだ鳥栖MF安庸佑の前に転がり、ワンタッチで蹴りこまれ先制点を許す。

 同点を目指し、なんとか流れを変えたい札幌は、後半21分にMF菅に代えて決定力に優れたジュリーニョ、後半28分にMF深井に代えて前線への飛び出しを得意とするMF荒野を連続して投入。するとこのペトロビッチ采配がズバリと当たることになる。

 後半34分、右からのコーナーキックを獲得した札幌は福森が左足でファーサイドへボールを送り、DF進藤が頭で中央へ落とす。このボールを後ろ向きで収めたジュリーニョは素早い反転から左足で押し込み同点ゴール。

 これで息を吹き返した札幌はさらに後半38分、自陣から兵藤が裏に大きく開いたスペースにロングパスを送る。走りこんできたジュリーニョは並走する鳥栖DFを華麗な浮き球のタッチでかわしペナルティエリア内右45度に進入。ここから左足で狙ったシュートは鳥栖GK権田の手に当たり、回転がかかったボールはそのままゴールに吸い込まれ、ついに逆転とした。

 試合終了間際、鳥栖はアディショナルタイム4分のコーナーキックの際、GK権田もゴール前まで上がるパワープレーで、強引に同点弾を狙う。しかし、札幌守備陣の集中した守りで跳ね返しタイムアップ。「後半に強い札幌」をこの日もいかんなく発揮し、アウエーで2−1と逆転勝利を飾った。

 次節札幌は5月5日に札幌厚別公園競技場で15位(勝ち点13)のガンバ大阪と対戦する。
編集部